CLAUDE CODE ONBOARDING / SESSION 01 / HANDS-ON

「答えが返ってくるAI」から
「仕事が終わっているAI」へ 第1回:今日この時間で、自分の作業場をつくって鍵を渡すところまで終わらせる

これまで使ってきたチャット型AIとの違いは、突き詰めると2点だけです。前半でその2点だけを押さえ、残りは全員で手を動かします。今夜の合格ラインは、帰ったあとに自分の仕事のファイルを1つAIに読ませて、続きの作業を始められること。フォルダの構成は配布キットをドラッグするだけなので、覚える作業はありません。

ゴール:セットアップ完了まで 所要 60分 対象:チャット型AIを使ってきた人 前提知識ゼロ 事前準備:Claude Codeアプリ/Obsidian をダウンロードしておく 配布:スターターキット(ドラッグするだけ) 2026.08.28
TODAY'S GOAL
4ステップ
作業場をつくる → キットを入れる → 自分のファイルを入れる → Obsidianで見る
WHAT TO LEARN
2点だけ
フォルダごと預けられる/終わるまで自分で回る
HANDS-ON
38
60分のうち、講義は18分。残りは全員が自分のPCを触る時間
PASS LINE
1ファイル
自分の仕事のファイルを1つ持ち込んで、AIに整理させられたら合格
NOT TODAY
3つは先送り
スキル/サブエージェント/GitHub は次回以降
FOR THE FACILITATOR / 配布・共有パネル

この資料から、そのまま配れます

研修中に使う場所です。印刷には出ません。

スターターキット

CLAUDE.md + フォルダ4つ + 保存ルールが一式入ったzipです。解凍して中身をドラッグするだけでセットアップが終わります。

ai_workspace_starter.zip / 約6KB / このページに埋め込み済み(通信不要)

Slackに貼る文面

資料のURLを入れると、下の文面に反映されます。コピーしてSlackに貼ってください。

キットのzipは、ダウンロードしてからSlackに添付してください。

01
TIMELINE

今日の60分の使い方

講義は最初の18分だけです。そのあとは、説明を聞く時間ではなく、自分のPCで作業する時間になります。詰まったらその場で手を挙げてください。

START 0分 60分 END ゴール確認 講義:2つの違い/なぜフォルダか W1 作業場 W2 キットを入れる W3 自分のファイル(合格ライン) W4 Obsidian まとめ 0-5分 5-18分 18-26分 26-36分 36-50分 50-56分 56-60分 手を動かす時間 38分
TODAY / やること

「使える状態」を作るところまで

フォルダを作る/Claude Codeにつなぐ/配布キットをドラッグする/CLAUDE.mdを自分用にする/自分の仕事ファイルを1つ入れる/Obsidianで開く。以上です。

LATER / 今日はやらないこと

便利機能は、土台ができてから

スキル・カスタムコマンド・サブエージェント・GitHubでの共有は次回以降。先に手を出すと、土台がないまま複雑になって続かなくなります。

02
THE CORE DIFFERENCE

チャット型AIとの違いは、2点だけ

頭の良さはほとんど変わりません。変わるのは「作業するのが誰か」です。押さえるのは次の2点だけです。

DIFFERENCE 01 / 影響が最大

フォルダごと預けられる

チャット型は、画面に貼りつけたものしか見えません。作った文章も画面に出て、そのまま流れて消えます。
エージェントはフォルダの鍵を受け取り、中を自分で探して読み、新しいファイルを作り、決めた場所に保存します。

CHAT AI 貼った分だけ 見えない AGENT AI 開く・作る・保存する

Claude Codeを起動するとは、「このフォルダをあなたの作業場にしていい」と鍵を渡す行為。渡した範囲がAIの見える世界そのものになります。

DIFFERENCE 02 / 量と品質に効く

終わるまで、自分で手を動かし続ける

チャット型は1回答えたら止まります。エージェントは計画 → 実行 → 自分で確認 → ダメなら直すを、完了するまで自分で繰り返します。

同じ仕事:商談メモ30件を案件別に整理して報告書にする チャット型 人が分割 AI回答 人がコピペ 人が繰り返す 人が執筆 人の作業 4ブロック / AIの作業 1ブロック エージェント 人が1回指示 30件を読む → 分類する → 報告書を書く → 保存する 人が確認 人の作業 2ブロック / AIの作業 1ブロック 人がやる作業 AIがやる作業

どちらも「AIを使っている」状態です。差は人に残る手数。30件でも100件でも、1回の指示で回り続けます。

IMPORTANT / ここを取り違えないでください

「AIが賢くなった」話ではありません

チャット型の答えの質はもう十分に高く、考える力そのものに大きな差はありません。減っていないのは自分が動く回数です。調べる・考える・書くは速くなったのに、作業は手元に残り続けている ── そこを引き取るのがエージェントです。

03
WHY FOLDERS FIRST

なぜ最初の作業が「フォルダづくり」なのか

ここが今日いちばん腹落ちしにくいところです。フォルダの整理は、AIの性能を上げるための作業ではなく、AIの足を引っ張らないための作業だと考えてください。理由は3つあります。

REASON 01

AIは中身を暗記していない

ラベルがある 00_context 90_output 10_works 1回で到達 開ける引き出し:1 ラベルがない 資料1 新規 最終 コピー 名称未設定フォルダ 総当たりになる 開ける引き出し:全部

頼まれてから「これが必要そうだ」と当たりをつけて探しに行きます。ラベルが読めなければ、外れた資料を掴んで、それらしい間違いを書きます。

REASON 02

一度に読める量に上限がある

整理されたフォルダ 探索20% 本来の作業に使える 80% 散らかったフォルダ 関係ないファイルの読み込みで消費 75% 残り25% 探すだけでホワイトボードが埋まると、長い作業が途中で息切れする

AIが一度に頭に入れられる量は有限です。会議室のホワイトボードと同じで、埋まればそれ以上書けません。

REASON 03

成果が積み上がるか、消えるか

チャット型:毎回ゼロから 1回目 2回目 3回目 流れて消える Claude Code:材料が増えていく 議事録① 議事録② 議事録③ 3か月分の論点 前回の成果が、次回の材料になる

使うほどAIが賢くなるのではありません。使うほど材料が増えます。その材料を置く棚がフォルダです。棚がなければ積み上がりません。

フォルダ構成をつくる基準は「AIが探しやすいか」ではなく、「新しく入った人が、フォルダ名だけ見て中身を開かずに目的地にたどり着けるか」。人が通れば、AIも通ります。
04
TODAY'S DELIVERABLE

今日つくる完成形

この形になっていれば、今日は終わりです。しかも自分で作りません。配布するキットをドラッグするだけで、この形とルールが一式そろいます。うすい文字の部分は、次回以降にさわる場所です。

ai_workspace/ ← 今日つくるフォルダ(あなたの作業場) │ ├── CLAUDE.md ← 毎回自動で読まれる、あなた専用のルール ├── CLAUDE.local.md ← 自分だけの設定(チームに共有しない) ├── .claude/ ← AI自身の設定置き場    ※次回以降 │ ├── settings.json ← どこまで触っていいかの許可 │ ├── commands/ ← 自分で呼び出す定型作業 │ ├── skills/ ← AIが自分で判断して発動する手順 │ └── agents/ ← 分担して同時に動く担当たち │ ├── 00_context/ ← 前提(自分の役割・会社・社内用語) ├── 10_works/ ← 案件ごとの作業場。その案件のものは全部ここ ├── 90_output/ ← どの案件にも当てはまらない完成物だけ └── 99_tmp/ ← 捨てる前提の作業場。ここだけ散らかしてよい

今夜説明するのは 10_works と 90_output の2つだけです。00_context と 99_tmp は、キットに入っていますが使い始めるのは明日以降。番号が10刻みなのは、あとから「15_」を間に差し込めるようにするためです。

TWO ENTRANCES / 同じフォルダに、入口が2つ Claude Code 手を動かす人 読む・書く・作る・保存する Obsidian 人が読み書きする窓 見る・直す・探す・つなげる ai_workspace / 同じ1つのフォルダ CLAUDE.md 90_output/議事録.md AIが書いたものを、人がそのまま開いて直せる

置き場所は、上から3つ見るだけで決まる

フォルダを覚える必要はありません。このルールは配布キットの CLAUDE.md に書いてあるので、実際に判断するのはAIです。あなたは中身を知っておくだけで構いません。

STEP 1 10_works に、その案件のフォルダがある? ある → そのフォルダに入れる もらった材料も、途中の分析も、決まった戦略も、完成した資料も、全部その中 STEP 2 なければ、案件として続いていく? 続く → 10_works に案件フォルダを作って、そこに入れる 新しい案件は、ここで生まれる STEP 3 どの案件にも当てはまらない 人に渡す完成物 90_output 置き場所の第一候補ではなく、受け皿 捨てる前提の一時ファイル 99_tmp 週1回、中身を空にする
大事なのは順番です。まず案件フォルダを探す。あれば完成物もその中。90_output は「どこにも当てはまらなかったもの」が最後に落ちてくる受け皿で、最初に見る場所ではありません。実際にはSTEP 1 で決まるのがほとんどです。
なぜ案件フォルダに全部まとめるのか

AIに渡すとき、フォルダ1つを指すだけで経緯ごと渡せるから

材料を別の場所に置くと、依頼のたびに2か所を指定することになります。同じ箱に入っていれば「このフォルダを読んで」の一言で、ヒアリングから議事録、分析、提案まで全部が文脈として渡ります。材料と成果物の見分けは、フォルダではなくファイル名の先頭(素材_で付けます。

それぞれ、無いとどうなるか

「これ要る?」と思ったら、無かった場合に何が起きるかで判断してください。全部、実際に起きることです。今夜は4つですが、足りなければ後から足せます。

フォルダ役割無いとどうなるか
00_contextCLAUDE.md からの引っ越し先今日は空。長くなってから使う逃がし先がないのでCLAUDE.mdに全部書き続けることになり、長くなって1行あたりの効きが落ちる
10_works案件ごとの作業場材料・分析・完成物を、案件単位でまとめる経緯が残らず、毎回「前回なんて言ってたっけ」から始まる。材料と成果が離れると、依頼のたびに2か所を指定することになる
90_outputどの案件にも属さない完成物の受け皿案件に紐づかない汎用資料・テンプレートが行き場を失い、いちばん上の階層に散らばる
99_tmp捨てる前提の作業場散らかしてよい場所がないので、いちばん上の階層に「新規フォルダ」「aaa」が湧いてくる

なぜこの形にするのか(自分で設計するときの4つの判断)

DECISION 01

番号は10刻みにする

01・02・03 だと、あとで間に足したくなったとき番号が空いていません。10刻みなら「15_」を差し込めます。足りなくなったら足す前提の設計です。

DECISION 02

案件のものは、案件フォルダに全部

材料と成果を離すと、依頼のたびに2か所を指定することになります。探すのはファイル名(日付_案件名_中身)で。案件をまたぐ検索はこれで効きます。

DECISION 03

「捨て場」を最初に作る

散らかるのは避けられません。散らかしてよい場所を1つ決めておくと、他が汚れません。週1で中を空にします。

DECISION 04

あふれてから、外に出す

前提はまず全部 CLAUDE.md に書きます。1つの説明が10行を超えたら、そのときだけ 00_context に切り出す。最初に分ける判断はしません。

よく出る疑問:それ、CLAUDE.md でいいのでは?

はい、そのとおりです。前提はまず全部 CLAUDE.md に書きます。00_context は「もうひとつの置き場所」ではなく、長くなったときの引っ越し先です。今日は使いません。

STEP 1 / 今日 全部 CLAUDE.md に書く 部署・業務・社内用語・口調・保存ルール STEP 2 / しばらく後 1つの説明が10行を超える 例:自社サービスの説明が長くなってきた STEP 3 / そのとき初めて 00_context に引っ越す CLAUDE.md には案内の1行だけ残る SAY THIS / 引っ越しも、言うだけ 「CLAUDE.md が長くなってきました。◯◯の部分を 00_context に切り出して、ここからは参照するようにしてください」 なぜ長くなったら分けるのか CLAUDE.md は会話のたびに全文が読まれます。長いほど1行あたりの効きが落ちる。00_context は必要なときだけ読まれるので、何ページあっても構いません。
今日の結論

判断は、今日は発生しません

「短いものはこっち、長いものはあっち」を最初に決める必要はありません。全部 CLAUDE.md。困ってから移す。移す作業もAIに1行で頼めます。

なぜフォルダだけ先に用意するのか

空き部屋があるほうが、引っ越しは起きる

キットには 00_context が入っていますが、今日は空のままで構いません。あとで「どこに出そう」と考えなくて済むように、部屋だけ先に取ってあります。

迷ったときは、順番を思い出すだけです。「その案件のフォルダはある?」── あればそこ。なければ作る。それでも当てはまらないものだけ 90_output。この判断は、実際にはAIがやります。

同じフォルダの中に、もうひとつの棚がある ──「.claude/」

ここまでは仕事の資料をどこに置くかの話でした。もうひとつ、AI自身の設定を置く棚が同じフォルダの中にあります。今日はこの棚には触りませんが、先に地図として見せておきます。

同じ ai_workspace の中に、性質のちがう2種類が同居している CLAUDE.md / 毎回自動で読まれるルール 2つの棚をつなぐ「就業規則」。今日つくるのは、これ1本だけ。 仕事の資料 ── 自分が入れて、自分も読む 【今日つくる】 00_context 前提(今夜は空でよい) 10_works 案件ごとの作業場。ここが本体 90_output どこにも属さない完成物 99_tmp 捨て場 .claude/ / AI自身の設定 ── AIの動き方を決める 【次回以降・今日は作らない】 settings.json どこまで触っていいかの許可 commands/ 自分で呼び出す定型作業 skills/ AIが自分で判断して発動する手順 agents/ 分担して同時に動く担当たち
置くものオフィスでいうと今日
CLAUDE.md壁に貼ってある業務マニュアル。出社したら必ず目に入る作る
CLAUDE.local.md自分の手帳。チームに見せない自分だけのメモ要れば
settings.json入館証。どの部屋に入ってよいか、何を勝手にやってよいか次回以降
commands/内線番号。自分で番号を押して呼び出す次回以降
skills/担当者。話を聞いて、自分から立ち上がる次回以降
agents/専門チーム。調査班・作成班が同時に動く次回以降
NOTE 01

「.」で始まるフォルダは、画面に出てこない

PCでもObsidianでも標準では非表示です。見えないけれど、確かにあるだけ。消えたわけではないので探し回らないでください。

NOTE 02

2つの棚の違いは「誰のための情報か」

フォルダ側は仕事の中身(人が読むもの)。.claude/ 側はAIの動き方(AIが読むもの)。混ぜないから、どちらも探しやすいままでいられます。

TODAY

今日さわるのは CLAUDE.md 1本だけ

.claude/ の中身は、先に作っても使い道がありません。手作業が溜まってから型にするのが順番です。それが次回のテーマになります。

1フォルダを作って鍵を渡す
2キットを入れてCLAUDE.mdを自分用に
3自分の仕事ファイルを1つ入れる
4Obsidianで同じ場所を開く
05
WORK 01 / 8分

作業場をつくって、鍵を渡す

GOAL / このワークが終わったら

Claude Code に「このフォルダに何が入っている?」と聞くと、答えが返ってくる状態

ここまでできれば、AIはもうあなたのフォルダを読めます。以降のワークは、すべてこの状態が前提です。
WHY / なぜやるのか

チャット型は、貼りつけたものしか見えませんでした。フォルダを1つ指定するだけで、その中を自分で読み書きできるようになる ── これが違い①そのものです。作業場を決めないと、AIは何も触れません。

WHAT / 何をやるかやることは、この3つだけ

1 フォルダを1つ作る ai_workspace 名前は半角英数字が無難(日本語でも動きます) 置き場所は、自分がすぐ開ける場所ならどこでも 2 Claude Code でそのフォルダを開く Claude Code 鍵を渡す ai_workspace 「このフォルダで作業していい」と許可を出す操作 渡した範囲が、AIの見える世界そのものになる 3 日本語で1つ聞いて確認する このフォルダに今なにが入っている? あなた Claude Code いまは空です。 CLAUDE.md もまだ置かれていません。 中身を作りますか? 答えが返ってきたら成功。鍵が渡っています
CAUTION 01

渡したフォルダの外は見えない

デスクトップに散らばっているファイルは対象外です。使いたい資料は、このフォルダの中に入れてから頼みます。

CAUTION 02

逆に、渡した範囲は全部見える

見せたくないもの・機密のものは、このフォルダに入れないでください。「入れたものは読まれる」が前提です。

06
WORK 02 / 10分

配布キットを入れて、CLAUDE.md を自分用にする

GOAL / このワークが終わったら

フォルダ構成と保存ルールが一式そろい、CLAUDE.md が自分の情報で埋まっている状態

構成は自分で作りません。ドラッグして、あとは話すだけです。
WHY / なぜやるのか

フォルダ設計を覚えることは、今日の目的ではありません。覚えるべきは「置き場所の判断ごとAIに預けられる」ということです。キットを入れた瞬間から、どこに置くかを決めるのはあなたではなくAIになります。

配布キット:ai_workspace_starter.zip
中身は CLAUDE.md + 00_context / 10_works / 90_output / 99_tmp。解凍して、中身をドラッグするだけです。

WHAT / 何をやるかドラッグして、1回話すだけ

1 配布キットを開く ai_workspace_starter ダウンロードして解凍する 中身は CLAUDE.md + フォルダ4つ 2 中身を全部ドラッグする キットの中身 ドラッグ ai_workspace WORK1 で作ったフォルダに入れる これで構成と保存ルールがそろう 3 こう言うだけ CLAUDE.md の ◯◯ を質問しながら埋めて あなた Claude Code では順番に伺います。 お仕事の部署と、主な業務は? (答えると、そのまま書き込まれる) 自分でファイルを編集する必要はありません

CLAUDE.md には何が書いてあるのか

中身を知らなくても動きますが、これが効いている実感が今日のポイントなので、4つのかたまりだけ見ておきます。

BLOCK 01 / ここを埋める

私は誰か

部署・役割・担当業務・社内用語。ここが空だと、一般論の答えしか返りません。キットでは ◯◯ になっています。

BLOCK 02

どう答えてほしいか

日本語で。結論を先に。前置きは書かない。わからないことは推測で埋めず質問する。

BLOCK 03 / 今日の主役

保存ルール

さきほどの3ステップの振り分けと、ファイル名 日付_案件名_中身。これが入っているので「入れといて」で通じます。

BLOCK 04

やってはいけないこと

送信・投稿はしない、下書きまで。消す・移動する前に必ず確認を取る。誤操作は元に戻せないので、ここは短くはっきり。

# 保存ルール(キットに最初から入っている) ファイルの置き場所は、次の順番で決めてください。 1. 10_works に、その案件のフォルダがあれば そこに入れる (材料も、分析も、戦略も、完成した資料も、全部その中) 2. なければ、案件として続くものは 10_works に作って入れる 3. どの案件にも当てはまらない完成物は 90_output 4. 捨てる前提の一時ファイルは 99_tmp ファイル名は 日付_案件名_中身 の形にしてください。 もらった材料には、先頭に 素材_ を付けてください。

この12行があるだけで、置き場所を人が決めなくてよくなります。ルールを覚えるのはAIの仕事です。

BAD / 効かない書き方

「丁寧に、正確に、わかりやすく対応してください」

誰にでも当てはまる文は、何も指定していないのと同じです。守れているかを、あとから判定できません。

GOOD / 効く書き方

「議事録は『決定事項/宿題/次回までの動き』の3見出しで書く。宿題には必ず担当者名を入れる」

出てきた文書を見れば守れているか判定できます。判定できるルールだけが機能します。

VOLUME

足すのは、詰まってからでいい

長く書くほど1行の効きは落ちます。キットの分量で十分です。「またこの説明してるな」と思ったときに1行足すのが正しい育て方です。

CHECK / 効いているかの確認

会話を新しく始めて「今の作業ルールを3行で教えて」と聞く

保存ルールと禁止事項が返ってくれば、読まれています。返ってこなければ、CLAUDE.md の置き場所(フォルダのいちばん上)を確認してください。

07
WORK 03 / 14分 / 今日の合格ライン

自分の仕事のファイルを1つ入れて、「これ入れといて」と言う

GOAL / このワークが終わったら

自分の実際の仕事のファイルが正しい場所に置かれ、AIがそれを読んで次の作業を始められる状態

ここが今日の合格ラインです。ここを通らないと、明日から使われません。
WHY / なぜやるのか

ここまでは空の棚を作っただけです。研修で一番よくある失敗は「散らかること」ではなく、帰ったあと一度も自分のファイルを入れないまま終わること。この場で1回通しておけば、明日は同じことを繰り返すだけになります。

先に決めること / 持ち込む前に

入れてよいファイルかどうかを、先に判断する

フォルダに入れたものは、すべてAIから読める状態になります。顧客の個人情報・パスワード・社外秘の資料は入れない。持ち出してよいか判断がつかないものは、今日は選ばずに別のファイルにしてください。判断に迷ったら社内の担当に確認を。

WHAT / 何をやるか放り込んで、言う。それだけ

1 ファイルを1つ選ぶ 直近の会議の文字起こし・メモ お客様からもらった資料 自分が書いた提案書・報告書 共有ドライブやNotionにある人は、 1つだけダウンロードしてください 2 フォルダに放り込む 手元のファイル ai_workspace どこに置くかは考えないでください いちばん上に置いて構いません。 置き場所を決めるのはAIの仕事です。 3 こう言う これ、入れといて Claude Code A社の案件フォルダがないので 10_works/A社/ を作りました。 素材_20260828_A社_ヒアリング.md という名前で置いています。 置き場所も、ファイル名も、AIが決めます
COPY / 続けてこう言う ── ここまでが合格ラインいま入れたファイルを読んで、 中身を3行で要約してください。 そのあと、この案件で次にやるべきことを 3つ提案してください。

ここまで来れば、「自分の仕事のファイルをAIに読ませて、続きの作業を始められる」状態です。今日の目的はこれ1つです。

CHECK / 3つそろえば完了

確認するのはこの3点

1. ファイルが `10_works` の案件フォルダに移っている
2. ファイル名が `日付_案件名_中身` に整っている
3. 中身を読んだ要約が返ってきている

1つでも欠けたら、その場で手を挙げてください。ここだけは全員そろえて帰ります。

よく出る質問

「勝手に動かされたら、どこに行ったか分からなくならない?」

移動する前に「どこに置くか」を伝えてから動くように、CLAUDE.md に書いてあります(消す・移動する前に必ず確認を取る)。それでも不安なら、最初の数回は「移動せず、置き場所の提案だけして」と言ってください。

08
WORK 04 / 6分

Obsidian をつないで、人が読める窓をつくる

GOAL / このワークが終わったら

AIが書いたファイルを、人が開いて読める・直せる状態

Claude Code で作る → Obsidian で確認して直す。この往復ができれば、今日のセットアップは完成です。
WHY / なぜやるのか

AIが作ったものを人が確認して直せないと、成果物として使えません。Claude Code が作るのは .md というただの文章ファイルなので、それを読み書きする窓が要ります。Wordのように重くならず、検索とリンクが効くのがObsidianです。

WHAT / 何をやるかダウンロードして、同じフォルダを指定するだけ

1Obsidianをダウンロード(事前準備)
2「フォルダをVaultとして開く」を選ぶ
3WORK1で作ったフォルダを指定する

Vault(ヴォルト)= Obsidianが管理するフォルダ、という意味の呼び名です。新しく作る必要はありません。今日つくったフォルダをそのまま指定します。

NOTE

頭に「.」がつくフォルダは表示されない

設定用のフォルダは、PC上でもObsidian上でも標準では見えません。「見えないけれど、確かにある」だけです。消えたわけではないので、探し回らないでください。

DIVISION OF ROLES / 役割分担 Claude Code がやること 大量のファイルを読む 整理して、文章を書く 決めた場所に保存する 同じ作業を繰り返す = 手を動かす担当 Obsidian でやること できたものを読む 気になるところを直す 過去の資料を検索する 関連する資料をつなげる = 人が見て判断する担当 見ているのは、同じ1つのフォルダ
09
CHECK & NEXT

今日の完成チェックと、明日からの1歩

この5つが埋まっていれば、今日のゴールは達成です。埋まらなかった項目は、その場で聞いてください。

Noできている状態確かめ方今日の区分
1作業用フォルダがあるPCの中に、今日つくったフォルダが1つあるWORK 1
2Claude Codeがそのフォルダを見ている「このフォルダに何が入っている?」に答えられるWORK 1
3構成と保存ルールが入っている00_context / 10_works / 90_output / 99_tmp + CLAUDE.md配布キットをドラッグしただけ。自分では作っていないWORK 2
4CLAUDE.md が自分の情報で埋まっている新しい会話で「今の作業ルールを3行で教えて」に答えられるWORK 2
5自分の仕事のファイルが1つ入っている今日の合格ライン案件フォルダに移り、名前が整い、中身の要約が返ってきたWORK 3
6Obsidianで同じフォルダが開ける10_works の中のファイルが、Obsidian上で読めるWORK 4
7今日の勉強会の記録が入っている10_works/AI勉強会/ に第1回のメモ棚に「最初の1件」が入っている。ここから資産になるこの場で

最初の1件は、今日の勉強会そのもの

棚をつくって終わりにすると、明日には忘れます。この場で1件だけ入れて帰りましょう。入れるのは、今日の勉強会の内容です。今日のことは、今日しか書けません。

10_works/ └── AI勉強会/ ← いま作るフォルダ ├── 20260828_第1回_学んだこと.md ← 自分の言葉で3行 ├── 20260828_第1回_配布資料.html ← 今日のこの資料 └── 20260828_第1回_次回までの宿題.md ← データを入れ続ける
COPY / そのまま貼って使う指示文10_works の中に「AI勉強会」というフォルダを作ってください。 その中に「20260828_第1回_学んだこと.md」を作って、 私がこれから言うことを、そのまま書き留めてください。

きれいにまとめる必要はありません。話し言葉のままで構いません。整えるのはAIの仕事です。

WHAT TO WRITE / 3行だけ書く

この3つに答えるだけでいい

1. 今日いちばん「へえ」と思ったこと
2. 自分の仕事で、最初にAIに任せたいこと
3. まだよく分かっていないこと

WHY IT BECOMES AN ASSET / これが資産になる 第1回(今日)セットアップ 最初の1件がここに入る 第2回 スキル化 第3回 … 日々の気づき・失敗 HALF A YEAR LATER 自分専用の AI活用マニュアル 忘れても、開けば思い出せる AI自身が読んで、参照して動ける 記録を残さないと、勉強会は「受けた」で終わります。 残すと、次の回の材料になり、あとから入った人に渡せる資産になります。

次回までにやること ── 「AIに読ませたいデータ」を、フォルダに入れていく

今日つくったのは棚とルールです。中身が入って初めて意味が出ます。普段チャット型AIに毎回貼りつけているものと、貼ってはいないけれど読ませたら役に立ちそうなものを、思いついたときに放り込んで「これ入れといて」と言うだけ。置き場所を考える必要はありません。

WHAT GOES WHERE / どのデータを、どこに入れるか CLAUDE.md に足す 毎回説明している前提 部署の役割・担当している業務 扱っているサービスの説明 社内用語・略称・呼び方の決まり 自分の文体・よく使う言い回し 長くなったら 00_context へ切り出す 10_works 案件・取引先ごとの記録 商談メモ・議事録 過去のやりとりの経緯 お客様の要望・NG・好み その案件で決まったこと 「前回なんて言ってたっけ」をなくす 10_works(材料も) その案件の材料 会議の文字起こし・録音の書き起こし お客様からもらった資料 既存の提案書・テンプレート 先頭に「素材_」を付けて同じ箱へ 置き場所は「これ入れといて」でOK 90_output 出来上がった成果物 AIに作らせた議事録・提案資料 自分で書いた渾身の1本 評判がよかった資料 お客様に出した最終版 案件に紐づかないものだけ、ここ 入れないもの / 機密情報・個人情報・パスワード。入れたものは読まれる、が前提です(WORK1のCAUTION 02)。

「定期的に」のやり方 ── まとめてやらない

TIMING 01

会議が終わったら

文字起こしをフォルダに放り込んで「これ入れといて」。その場で議事録にしてもいいし、置くだけでも後で材料になります。

TIMING 02

資料をもらったら

お客様からの資料・社内の参考資料も、放り込んで「これ入れといて」。「あとで探す」が「開くだけ」に変わります。

TIMING 03

同じ説明を2回したら

「またこれ説明してるな」と思った瞬間が合図。その説明を CLAUDE.md に1行足す。長くなってきたら 00_context に切り出します。

週末にまとめて整理しようとすると続きません。その場で放り込むだけ。整理は、あとでAIに頼めます。

なぜ、溜めることが次につながるのか

今日 2週間後 1か月後 3か月後 空の棚 前提が効き始める 過去の案件を参照できる 説明せずに仕事が始まる AIが使える材料の量 = 出てくるものの精度 賢くなるのではなく、材料が増える。だから溜めた人だけ差がつく

溜めたデータは、そのまま次回「スキル化」の材料になります。「毎回この資料を見てこう書いている」が揃っていれば、その手順を型として保存できるからです。

ここから先の流れ ── 今日つくった棚に、材料を入れていく

1
TODAY
棚をつくる
フォルダ・CLAUDE.md・Obsidian。今日ここまで終わりました。
2
FROM TOMORROW
材料を入れ続ける
普段AIに読ませているもの/読ませたら効きそうなものを、その場で放り込む。
3
NEXT
スキル化する
溜まった材料をもとに、毎回の手順を「型」として保存する。
4
TEAM
チームで共有する
自分のPCにしかない資産を、チーム全員が使える形にする。
今日やったことを一言でまとめると、「AIに作業場の鍵を渡して、その部屋のルールを貼った」だけです。そして次回までにやることも一言です。普段AIに読ませているデータ/読ませたら良さそうなデータを、その場でフォルダに入れていく。棚だけでは何も起きません。中身が入った分だけ、次回の話が効いてきます。